悪徳現金化業者とのトラブルに注意しよう

ここ最近注目を集めている“携帯電話料金の現金化”。携帯電話についているキャリア決済枠を現金に換金する方法は、クレジットカードを持っていなくても現金を得ることができるため、学生、社会人、主婦など幅広い層から人気を得ています。指定された商品を携帯のキャリア決済で購入し、業者で換金するこのシステム。最近では、申し込みから商品購入、換金まですべてインターネットで完結する業者や、即日入金に対応している業者も増えてきています。便利で使い勝手が良い分、気を付けないといけない点も多くあります。トラブルなく、スムーズに換金できるよう、代表的なトラブル事例とその回避法を正しく把握しておきましょう。

お金が振り込まれない

まず一番多く考えられるのが、お金が振り込まれないこと。店舗がないWeb現金化業者に多いトラブルです。申し込み→指定の商品購入→商品を業者に送付→換金(買い取り代金が指定口座に入金される)…のはずが、いつまでたってもお金が振り込まれず、何回問い合わせても「ただ今少々込み合っておりまして…」と返事が帰ってくるだけ。正規にサービスを扱っている優良業者であれば、すぐにお金が振り込まれるのですが、悪質な業者になると「後日振り込みますので、もう少々お待ちください」を繰り返し、気づいたら音信不通…なんてこともあります。お金が欲しいのに、一銭も手に入らず、借金だけ増える。このトラブルはいちばん痛手が大きく、でもいちばん可能性があるトラブルでもあるのです。

換金額が提示レート以下(ぼったくり)

次に考えられるのが、購入商品の換金をぼったくられること。換金商品によりますが、相場でだいたい6割~7割、物によっては8割で買い取ってもらえるものを4割~5割など大幅に低いレートで買い取られるというもの。現金化業者も商売なので手数料を取られること自体は納得できますが、4割~5割買い取りなんてことになったら、とんでもなく損をしていることになります。こんなトラブルに巻き込まれないためにも、事前にきちんと何割で買い取りしてくれるのかを確認しておくこと。事前に問い合わせた履歴、電話の場合は通話を録音しておくのもひとつの方法です。

予想外に高額な手数料を取られる

換金レートが高くても、安心してはいけません。換金額とは別に高額な“手数料”をぼったくられることもあるからです。“手数料”詐欺の場合、事前にはまったく知らされず、換金後に振込み金額を見てその金額の少なさにびっくりして問い合わせたところ“手数料”が引かれていると聞かされるケースがほとんどです。こんなことにならないためにも、申し込み時に事前に“手数料”の有無を確認しておくことが大事。最近ではホームページなどで“手数料無料!”と謳っているところもありますが、その際にも事前にきちんと聞いておくようにしましょう。都合の悪いことは業者からは決して言い出しません。こちらからきちんと確認して聞かないとトラブルは防げないのです。

暗証番号を聞かれる

問い合わせて話を聞いている途中で「ご本人確認をするので、ネットワークの暗証番号を教えてください」と聞かれたら、そこは悪徳業者だと思って間違いありません。キャリア決済でのネットワーク暗証番号に限らず、暗証番号はそもそも重要なセキュリティです。しかも支払い手続きに必要なネットワーク暗証番号を知られてしまったら、勝手に買い物をされてしまう可能性だって出てきます。キャリア現金化サービスを利用するうえで暗証情報は一切必要ないのです。キャリア換金初心者はサービスの仕組みを理解していないのと、不安もあり「必要です」と言われればついつい相手の言うとおりに情報を開示してしまいがち。現金化業者はあくまで商品の買取を行なう業者であって、指定商品の購入手続きをおこなうものではないので注意しましょう。

優良な換金業者の選びかた

では、優良な換金業者はいったいどのようにして選べば良いのでしょうか?
そのポイントをいくつか挙げてみましょう。
・ホームページや、サービス提供サイトに代表者名、責任者名が記載されているか?
携帯電話料金の換金化に限らず、これが記載されていないサイトは利用をするのをやめたほうが賢明です。

・セキュリティ対策は万全か
個人情報を入れるサイトで、セキュリティ対策をしっかりとするのは当たり前のことです。セキュリティ対策がきちんとされていないと、個人情報が流出してしまう恐れがあります。一番わかりやすい見分け方が、サイト全体のURLが「https://」で始まっているかということ。「https://」を使えば、申し込みや問い合わせフォームの内容を暗号化した状態で相手側に送る事が出来るのです。こういう対策をきちんとおこなっている業者は信頼度も高いと言って良いでしょう。

・口コミをチェック
実際利用した人の口コミを探してみるのも良い方法です。ただし、業者が仕込んだサクラ(やらせ)コメントが記載されていることもあるので、100%信じるのは危険です。

まとめ

携帯電話決済の現金化は当然お金に困っている人ばかりです。そういう人の弱みに付け込む悪徳業者もたくさんいます。万が一そんなトラブルに巻き込まれても、携帯キャリアを使った換金は違法ではありませんが、キャリア側の利用規約で禁止されているため、警察にも行きづらい状況になります。自分の身は自分で守れるよう、あらかじめきちんと予防策を講じておきましょう。