現金化の「買取式」と「キャッシュバック式」の違い

現金化とは、簡単に言うとクレジットカードのショッピング枠、携帯電話のキャリア決済、電子マネーなどを利用して現金を手に入れる方法です。現金化には「買取式」と「キャッシュバック式」があります。どのような違いがあるのか、自分に合った方法を詳しく知っておきましょう。

買取式の現金化とは?

現金化の買取式とは現金化業者が指定する商品をクレジットカードや携帯電話のキャリア決済などを使って購入し、その商品を現金化業者に買い取ってもらう事で現金を手に入れます。例えば、現金化の業者のWebサイトに申し込みをして、業者から指定された商品の中から換金したいアイテムを選びます。
その後商品が送られてきたら、その商品を業者に送れば口座に買取金額を振り込んでもらう事ができるという仕組みです。クレジットカードのショッピング枠や携帯電話のキャリア決済を使って商品を購入しているので、購入した代金の支払いはクレジットカードや携帯電話料金の次の月の請求で支払う事になります。
つまり現金を持っていなくても、クレジットカードで商品を購入し、さらにその商品を売って現金を手に入れる事ができます。業者が指定する商品は、電化製品、ブランド物、パソコン、ゲーム類、ギフト券など換金性の高いものが多いです。新幹線のチケットは換金率の高い商品ですが、何度も購入していたりと疑わしい部分があると限度額を引き下げられたり利用停止になり、クレジットカードを使えなくなってしまう事もありますので気をつけましょう。ちなみに、自分で商品を購入して質屋やオークションで売る方式も買取式と同じやり方です。このように自分で現金化する方法は、還元率は一番高くなりますが、非常に手間と時間が掛かります。すぐに現金が欲しい場合は、現金化業者に依頼した方がスムーズです

キャッシュバック式とは

現金化のキャッシュバック式とは、業者の指定した商品を購入し、キャッシュバックとして現金を受け取る仕組みです。買い取り式と違い、利用後には購入した商品も手元に残る、ということが特徴です。キャッシュバック式は商品を受け取って買い取ってもらう手間が無く、より早く簡単に現金が手に入るように思えます。
しかし、キャッシュバック式で業者が指定する商品は、実際に金銭的な価値がない物がほとんど。例えばペンや消しゴムなど数百円のものに、数万円のキャッシュバックが付いているのです。このような現金化は不当景品類及び不当表示防止法によって違法となる場合があります。さらに、あまりに低い還元率でキャッシュバック現金化を行なう業者は、実質的な金融業とみなされ、逮捕されるケースがあります。

買取式とキャッシュバック式の違いは

買取式よりもキャッシュバック式の方が商品の郵送や買い取りの手間がない分、換金するスピードが早いです。しかし、キャッシュバック式は金銭的にあまり価値のない物を購入したように見せかけている訳ですから、極めてグレーな印象はあります。
還元率についてはキャッシュバック式の場合、商品の購入が確認できた時点で振込みされるので、現金は素早く手に入りますが還元率は低くなる傾向にあるようです。
買取式は現金が手元に入るまで若干時間はかかりますが、キャッシュバック式に比べて還元率は高くなります。ちなみに、携帯電話料金のキャリア決済を利用する場合は分割の支払いは無く、クレジットカード決済よりもキャッシュバック料は少なくなりますし買える物も限られてきます。そして、どちらの方法でも気をつけなければいけないのが、クレジットカードや携帯電話のショッピング枠の上限金額。限度額を超えた決済はできないので、想定通りの金額を準備できないことがあります。現金化業者とカード会社の間には決済代行会社が入っているので、現金化業者を利用していればカード会社に知られる事は少ないですが、発覚すればクレジットカードの利用停止になってしまいます。

まとめ

現金化は買取式もキャッシュバック式も、カードローンやキャッシングのような厳しい審査も無くクレジットカードや携帯電話、身分証、銀行口座があればすぐに現金が手に入ります。急な出費や、給料日前など今すぐ現金が必要な人にはとても助かるサービスですよね。
すぐに現金が必要な時には焦る気持ちがあると思いますが、現金化を利用する場合には買取式かキャッシュバック式のどちらが自分に合っているのかよく考えてから利用しましょう。